【近】郵便振替口座。

 昔は使いやすかった「郵便振替口座」
 郵便振替システム自体は公共料金や各種料金の支払いに使用でき、郵政民営化後も少ない手数料で金銭を収受できる面で重宝していました。一見すると企業や官公庁が顧客のイメージが強い「郵便振替口座」ですが、一般人でも開くことは可能で、当時はサークル名と個人名の両方どちらかで振り込むことができ、フレキシブルな運用ができました。

 民営化後、全国の銀行から振り込むこともできるようになり、口座種類が「当座」ということもあって、特別な感覚を味わえる口座だった。(当座預金は小切手支払など後払いの性質があり、融資商品に近い性格から民間金融機関で個人開設はほぼ無理)

 そんなサークル用の振替口座を昨日付けで解約。20年近く使っていましたがサークル活動自体が行われなくなり、同人誌の通販も多様化していてわざわざ郵便振替口座を使う必要もなくなったのです。さらに最大のメリットだった激安振込手数料(当時は70円)が現在「152円~336円」まで値上げされ、無料郵便お知らせサービスも廃止(無通帳型のサービスのため入出金の都度ゆうちょ銀行の貯金事務センターから通知が無料で送られていた)。ネットバンキングを使わないと振込・出金の都度110円の手数料が必要になるなど、割に合わないサービスになってしまいました。(しかも、ゆうちょ銀行のネットバンキングは国営時代の名残が部分部分残っていて使いづらい・・・)

 尚、20年前といえば国営だった時代。口座開設も易しい感じでフレキシブルな運用もできる設定でしたが、現在ではサークル用口座を作るにも、サークルの約款だったり活動実績などの資料が必要でとても開設が難しくなりました。それなりに思い出深く、懐かしい思い出もつまった振替口座ですがその使命を終えた点で言えば時代の流れを感じました。

 エイプリルフールのネタも考えようかなと思ったのですが、今年はやめました。全然余裕もないし、とにかく前進あるのみなので、身の回りを整理しつつ、前向きに取り組む2021年度の幕開け、いい年度になることを期待して、この辺で。