【近】mijicaから見えたブランドデビット決済の話

 昨日の投稿で触れた「ゆうちょ銀行」のブランドデビット「mijica」ですが、昨日とあるドラッグストアで使用した際の決済エラーについて、履歴を調べてみると・・・
##################E-Mail#####################
【ゆうちょ銀行カード利用確認通知】
ご利用日:2018年09月25日
ご利用金額合計:1,500円
ご利用店名:(ドラッグストアの名前)
############################################
  ・・・決済されてるぅΣ( ̄□ ̄
数回レジでスキャンしてもエラーだったのに・・・と驚き、翌日の昼にカード発行のゆうちょ銀行の窓口とドラッグストアの窓口に電話して相談してみました。
  すると、取引データの詳細などを分かりやすく親切に教えて頂いたのですが、カード決済の方法はいくつか方法があり、一つは「取引金額に対して与信をする方法」と「カードの有効性を確認してから取引金額を請求する方法」の2つは主。
  前者の方法であれば、カードの限度額(又は取引可能額)に対して決済をするのでどのカードでも決済できるのですが、カードの有効性を先に確認する方法の場合「ブランドデビットカード」には対応していないため「オーソリエラー」となり取引が止まってしまう・・・ということらしいです。
  カードの有効性を確認する方法を使う加盟店としては「ガソリンスタンド」や「高速道路」などのサービスが有名で、ホテルやタクシーといったもの、毎月引落される公共料金やプロバイダー料金も含まれる。そのためこれらサービスの決済には使えないとどのブランドデビットの規約やパンフレットにも記載されている。
  単に、残高以下の取引しかできないわけだから別に普通に通して「残高不足ならエラー」を出せばいいじゃない・・・と思うけど、カードの有効性を先に確認するタイプの場合、カードの有効性を認めて決済をかけると無条件で取引を受け入れる形になり「残高を上回る取引になる」可能性を防止するため「ブランドデビットカード」は有効性確認を行う決済(=0円オーソリー)を取り入れていない。
  だから高速道路やガソリンスタンド、毎月の支払関係、インターネットプロバイダーなどの決済には対応しない・・・らしい。
  そして、0円オーソーリー取引を行う決済手段は上記の対応しない取引だけではなく、決済端末システムによって決まるらしく、今回使用したドラッグストアさんが加盟している決済端末システムにおいては「0円オーソーリー取引」を行ってから決済をする・・・つまりガソリンスタンドと同じ仕組みで決済するために起きてしまったトラブルと判明したわけです。

  ・・・で、どうも「三井住友カード」と「セゾングループ」の決済端末/ネットワークを使う取引の場合、大体の加盟店で「0円オーソーリー取引」を行う傾向が高く、mijicaのみならずドコモの「dカード」SBの「ソフトバンクカード」au(KDDI)の「au WALLTE」のブランドデビットも当初は激しく弾いた(=決済エラー)らしく、三井住友カードの端末を導入している百貨店や店舗では大騒ぎになったらしい・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル (ドラッグストアの担当者談)
  現在はドコモ/SB/auの各社発行のブランドデビットは、日本国以内で多く使われるブランドデビットなのでその辺の対応を進めている模様で問題なく使える(=0円オーソーリー取引を認めている)らしいのですが、なにぶんブランドデビットの種類が氾濫しすぎていて対応に追いついていないらしい。
  現状加盟店サイド、カード発行会社サイドでできる対応は「このカードを使えるようにしてほしい」という要望をカード決済端末を提供している会社にお願いするしかない。当然そうするかどうかは会社次第なので・・・。
  ちなみに、0円オーソーリー取引を行う「ガソリンスタンド」での利用においては、0円オーソーリーをしないガソリンスタンドであれば問題なく利用できる。ごくまれにau WALLTEが使えた「コスモ石油」があったり、ゼネラル石油、Essoだったりでブランドデビット使えますと表記しているスタンドも存在するのであきらめないでほしい。

  以上を踏まえて対策をすればいいことになるが、一般的にカードの使用の有無はブランドの掲示(VISAやMasterといったブランドのマーク)などで判別できるが、その決済に用いる端末がどこのネットワークを使うかは分かりにくいし、判別できない。カードの発行窓口に聞いてみると以下の方法がとれるそう。

① 取引金額に対する決済をお願いする。
  カード決済した際にエラーとなった場合は「0円オーソーリー取引」によってカードの有効性を確認してから決済を行うネットワークのため、0円オーソーリー取引をせず、直接「取引金額」に対しての決済をしてもらうようにお願いする。
  ただし、この処理ができる端末とそうではない端末があることや、その端末(又はレジ)の機器に慣れている人でないと難しい処理なので、すんなりやってもらえるかどうかは不明。

② 利用する前にテスト決済をしてみる。
  利用する店舗で「このカード使えそうですか?」という感じで店員さんに聞いて、実際にレジ端末に通して使えるかどうかを確認する。数百円程度の品をカード決済してみる方法も有り。
  なんだかんだで②の方法が一番確実ではある。

  au WALLTEなどの主要ブランドデビットの場合、利用できる店舗があらかじめ検索できるようになっているのでそれも活用したいが、検索データベースを用意していない(最もカード会社でも調べきれない)ので意外とクセがあるカードともいえるのかなぁとか。

  一番いいのはすんなり使えればいいのでしょうけど・・・ブランドデビットをクレジットカードと同等にシステムで流すのは技術的に難しいのかなぁ・・・。

  ブランドデビット自体はクレジットカード決済に変わる新しい決済方法で、ポイント制度も拡充していてとても便利になってきているので、それぞれのカードの特性、サービスを自分なりに活用して有利に持っていきたいところ(´・ω・`)

  カードの利用明細等はスマホアプリで逐一チェックできるし、アプリには家計簿機能もあるのもあるし、そして使い過ぎの心配もなく、海外旅行ではフル活用が期待できるなどメリットも大きいので積極的に活用をしたいところ。そのためにも今後の利用できる店舗のさらなる普及をお願いしたい。