【遠】栃尾で見つけた栄光の軌跡。

 台風19号の影響で復旧がらみの仕事が増えるのかなと思って、エアがたふぇすの休み明けに職場へ出かけてみたら、普通の仕事の日々。ただ仕事量は1日1日増えているという感じでした。
 エアがたふぇすのフィルム現像も、Kodakのフィルムを使っている関係で埼玉の工場で現像を行っており、その被災や交通の乱れで1週間+αの時間がかかっているよう。趣味の世界にも影響がじわりと出ているなぁと…。とりあえずエアがたふぇす、お疲れ様でした。

★ 長生館
 後述となりますが、11月3日はカワコス(川口コスプレロケーション)主催の「木造校舎でコスプレ撮影会(第2回)」に参加してきました。そのため前乗りをするわけですが、なんと!最寄りの長岡市内のホテルがほぼほぼ満室という事態に。3連休初日とはいえ空きはあることが多いのですが・・・全部ダメ。栃尾地区にも少々ホテルや旅館も点在しているため、今回はイベント会場の木造校舎にほど近い「長生館」という旅館をセレクト。ホテル探しはGoogle先生にお任せと栃尾地区周辺でホテルで検索し、表示されたのが「長生館」でした。この時点では普通の旅館なんだろうなぁというイメージ。とりあえず、もう写真から行ってしまいましょう。



 ・・・はい、完全にお化け屋敷です・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
 色々と古旅館など普通のホテルから古民家風旅館までを制覇している中の人ですが、それらを吹き飛ばすレベルのデープなインパクトな佇まい。周りには街燈もない農村エリアのど真ん中にある、木々に囲まれた古旅館そのものでした。だ・・・大丈夫なのか・・・この宿?



 ・・・とりあえず部屋はまともでした。2階一番奥にある部屋でした。部屋といっても一人で利用する分には広すぎる客室。もちろん和室です。写真奥の窓側スペースには個室トイレと洗面台があり、快適な環境でした。しかし、写真で見る限りでは全然問題ないレベルの旅館。建屋は相当なダメージを受けていて、窓枠が完全に歪んでいるため虫は入り放題。窓の鍵は閉めることができず常にあけっぱ状態。カメムシ専用殺虫剤が常備されていて、床面は死んだ害虫が・・・とたぶん初見殺しが多い旅館。まぁ私は泊まるだけなので、気にはしない派ですが。これも理由は後々判明します。
 旅館といえば、お風呂ですね?
 こちらの旅館さんは鉱泉を使用しているので、温泉ではないが温泉気分を堪能できます。1Fのロビーを右手に進むと共同の浴場があり、こちらでゆっくりとお湯につかる事ができます。個人的な予測だと元々男風呂と女風呂が存在し、男風呂と思われる部分は真っ暗で損傷が・・・。赤色の暖簾がある浴室を使ってねと案内されたので、実質女風呂だった風呂しか稼働していない感じでした。この理由も後々わかってきます。なお、浴室はとても立派で施設もいいじゃんという感じでしたが、シャワーからお湯が出なくて・・・察したのは秘密☆
 しばらくして、ご主人がお布団を引きに部屋へ入ってきました。このお布団も長期間メンテしていないのか、実はカビの香りが・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 「実はね、この旅館、今は俺一人で切り盛りしてるのよ」

 初老の男性がこの旅館のマスターだったのです。本来は奥さんと一緒に切り盛りしていた旅館。しかし奥さんは入院してしまい、以後は一人で維持しているのだと。利用客は私以外に付近の山に登る登山客の合計3人のみ。旅館の規模は大きく、新館と旧館が混在している構造の旅館。森の中にある旅館はひっそりと朽ちていく・・・悲しい現実を感じた瞬間だった。


↑ 客室からの眺めは・・・廃墟感MAX


↑ 旅館正面のお写真。本当に宿泊できる旅館があるのかわからないレベル・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル


↑ この旅館へ続く細い道。暗闇に包まれるとわからない・・・



 3日の朝を迎えると旅館の佇まいがわかるのですが、古い建屋と比較的新しい建屋を足して2で割ったような構造をしている。そしてこの写真の2Fの窓が割れていたりと旧館は機能していないと感じ、老朽化が目立つのです・・・ご主人一人で維持しているだけでもすごいと感じる古旅館さん。



 そんな旅館を支える子猫さんがこちら。朝になって旅館から出てきた生後半年?ぐらいの子猫さんが寄ってきました。縄張りでも確認しているのか、10月20日に受け取った私の新車周りで遊んでいました。旅館の中にあるご主人のスペースには猫の家もあり、そちらで休んでいる感じでした。ロビーが生活感MAXの古旅館。本当にお世話になりました。もっとメンテナンスに力を入れれば、それなりにお客さんは入りそうな予感もするのですが、一人だけで管理するのは難しいのかなと・・・そう思うとまた一つ記憶からなくなってしまうのかなぁ・・・と悲しみを感じます。

  
↑ 1Fの廊下。おそらく宴会などができる規模の客室がならぶ。廊下は清掃感がなく埃が付着していてその姿に哀しさを感じてしまう。



 実はこの旅館、地元でも大きな旅館だったのではないかと思われる痕跡があります。この旅館の名前を冠したバス停があるのです。バス停の名前は「長生館入口」という名称。写真の通りで、右側にある赤茶けている縦長の看板が「長生館」さんの看板です。公共機関の名称に固有名詞を使った場合、その施設名が無くなったりすると面倒なため、停留所の名称又は駅名に固有名詞が使われることは少ないと聞きます。このバス停が存在するということは、かつてはそれなりに知られた有名な旅館だったのかもしれません。なのでバスでも来れます!このバス停から赤茶けた看板を曲がり、建設会社の入口手前の超細い道をまっすぐ行けばたどり着く、なんともミステリアスな旅館でした。素泊まり料金は5500円(税込)なので、インターネット環境なし、その他設備面やサービスを考えるなら割高なのですが、ご主人の対応もよかったし、風情があって私は好きな旅館さんでした。またカワコス開催時には利用したいなーと思っています。むしろ応援したい・・・。

★ カワコス(川口コスプレロケーション)木造校舎撮影会へ参加してきました!



 旅館をチェックアウトして8キロ程度車を進めれば、到着する「カワコス 木造校舎」のイベント会場はこちらです。本当の山奥にある、歴史のある木造校舎です。今年の6月ぶりの遠征。懐かしい雰囲気がして楽しかったのです。今回は終わりのセラフ「フェリド」さんです。一応木造校舎、終セラで出るし!いいじゃん!(作中で木造校舎が出るシーンに登場するのはミカエラとラクス、レーネの3人だけなはずですが?)いいじゃん!
 今回のイベントでは公式にカメラマンさんの撮影を受けることができて、とても良い雰囲気で撮影して頂けました。一人で参加だったため、基本三脚で撮影を楽しんでおりましたが、三脚を駆使した撮影も慣れてきて十分良い環境で楽しむことができました。9月に五徳屋十兵衛さんで受けたメイク講座を駆使して、色々と頑張ってみました。まだまだ工夫の余地はありますが、コス熱はまだまだ収まらない。2020年に向けての目標もできたので、楽しいひと時になりました。



 イベント終了後はフォロワーさんと一緒に栃尾地区の中心部にある食堂でラーメンと名物「栃尾の油揚げ」を頂くことに。



 中心部にある「よしみや食堂」さんのラーメンと栃尾の油揚げがとてもおいしく、アフターには最適でした。ちなみにこちらの食堂、なんと「秘密のケンミンSHOW」でも取り上げられたらしい。その時のお話を店主から聞けて楽しいひと時になりました。中心部には旅館や居酒屋も多く、それなりに賑わいのある街でした。長岡市の中心部から車で30分程度と近距離ながらも風情のある街並みに、栃尾っていいなと感じました。カワコスさんありがとうございました!

★ ドライヴが楽しい!8世代目アルト40周年記念車の本気!
 栃尾のガソリンスタンドで給油して満タン状態の新車、8代目アルトの実力が発揮されるときがきました。厳密には平均17km/1リットルの燃費で、これでもすごい良燃費なのですが、帰りのルートが・・・

 六十里越ルート・・・。新潟魚沼から奥会津只見を経由する山道、峠道ルートで帰る事に。所要時間は増えますが、全体的に距離は短い。実は宮城と栃尾の最短ルートは「六十里越」なのです。この道路、今月中旬から冬季閉鎖で通行止めになってしまうため、今しかありません。酷道ともいわれる事があるルートですが、厳密には全線舗装、片側1車線は確保されている大型車でも走行可能な峠道です。ただ、豪雪地帯を走るため平行するJR只見線の大白川駅から只見駅の間は鉄道でのアクセスも不可能になる、山道。名称には諸説があるらしいが、実際には6里(約24キロ)程度の距離なのにその10倍感じるから「六十里越」といわれるようになったとかいろいろ。このルートは携帯の電波も通らない完全秘境区間。注意してのんびり入ります。



 JR只見線大白川駅の小出駅方面最終列車(19:05)。この隣は長いトンネル超えての福島県只見。しかし、列車本数は驚愕の只見駅行き3本/1日&小出駅行き4本/1日。驚きの白さである。なお、JR東日本のローカル線ではワンマン運転を導入しているのですが、この区間では車掌が乗務。車両も国鉄時代に活躍しただろう古い形式で、味わいのある路線でした。実際、只見線は不通区間が存在するものの、日本国内でも秘境区間を走るため最近インバウンド需要が多い路線で人気なのです。

 最終列車を見送ったらいよいよ六十里越に入ります。冬季閉鎖のゲートは大白川駅からすぐの位置にあり、ここからが山越え区間かつ携帯電話の電波も届かない、約30キロの道のりになります。街燈もありません。(県境にあたる六十里越トンネルのみトンネル内照明がある)どんな区間なのかを説明するなら、動画を見たほうが早いかな?


 Σ(・□・;)
 位置は新潟/福島県境の六十里越トンネルから新潟寄り3キロ手前の連続ヘアピンカーブの途中。かなりな急カーブの先に見えたのは軽ワゴン車。一瞬目を疑い…そのまま素通り…。しかし、どう考えても事故だよね…と。人もおらず無人であったので…まさか遭難!?
 110番通報をしたくても、ここは携帯圏外のため通話不可能。只見のほうに抜けたら通報しようと車を進めます。すると、六十里越トンネルの手前に公衆電話を見つけ通話すると…新潟県警の指令につながってこの事故を報告。すると、どうやら既に事故処理済みとのことでした。ドライバーによるレッカーの対応待ちとのことで指令の警察官曰く、通りすがりの通報が多かったらしい・・・。まだこの段階で19時~20時ぐらいの時間帯のため交通量は多く、六十里越の通過時間中も2~30台とすれ違っていています。その車の数台から人里エリアで携帯から通報というのが多かった様子。せめて、張り紙ぐらいはしてほしいような気もします。無事に事故処理されていてよかった・・・のかな?


 ん・・・まてよ、軽自動車と峠・・・?運転していた人、まさか・・・。後ほどフォロワーさんとのやりとりで話題になったのがこの曲でした・・・(´・ω・`)
 ・・・でも六十里越でちょめちょめDするのは厳しいような。無事に軽ワゴン車のドライバーさん、帰れたのかなぁ
 六十里越の最後は田子倉ダムの駐車場へ。こちらに到着すると携帯電話の電波も届いてきて、只見町の中心部へ10分程度。国道252号線も緩やかな道に変わり、まっすぐ進めば磐越道の会津坂下ICへ。そこから高速へ。ちょっとしたドッキリはありましたが、新型アルトの燃費がすごい。栃尾地区で給油しても目盛りが減らない減らない。やっと一つの目盛りが減ったのは五百川PA。そこからも順調に燃費は上がって、自宅に着いても75%は残る好成績。そして、昨日までに燃料を使い果たしたのですが、その距離は644.7キロ。燃費計算は24.5キロ/1リットルでした。これは驚きの燃費・・・Σ(・□・;)

 カワコスで撮影したKodakのフィルムと白黒のフィルムの現像を出して、翌日からいつもの仕事がスタートし、日常に戻っているのですが・・・。石巻某所にある中古屋さんは私の好みの商材を提供してくださる・・・



 これ、クルル様だよね!クルル様だよねっ!

 さて、11月3日のカワコスでほとんどのコス活動は終了の見込み。17日はあんこう祭りでフォロワー様の撮影をお願いされている点を除いては同人活動は終了になります。そして、次の2020年1月19日のガタケットでは新刊も出したい。新会場NSGスクエアでどんな物語を作るのか・・・。現在進めている小説創作のコンセプトはだいたい固まっているので・・・実は六十里越を超えたのも、その一つで、イメージを固ませるための作戦だったので・・・。いよいよ寒くなってきた11月。色々と大変だった2019年ももうすぐ年の瀬。体調管理に気を付けて頑張りたい・・・

 まさか・・・石巻の中古屋さんでクルル様をGETできるとは思っていなかった中の人です・・・(*´Д`)

(´-`).。oO(ちなみに、自分の寝室、ミカエラの抱き枕とクルルの抱き枕(NEW)SAOのキリト君の添い寝シーツ2種類、ROの男ハイプリの添い寝シーツと色々あるなぁ・・・。週明けには抱き枕の綿が届くので、ミカとクルルに挟まれる幸せ。推しに囲まれる幸せって最高・・・かな?)