【旅】信越本線で行く鬼滅と新潟の旅

 新潟県民にとって信越本線ってどんな存在なのだろう?
 信越本線とは、私の脳内では『群馬県高崎駅を起点とし、新潟県新潟駅を終点とする路線』で良いはず。しかし、北陸新幹線の開業により点々と切り離されてしまった。今のイメージで言えば『直江津駅から新潟駅を結ぶ路線』というのが答えなのだろうけど・・・実は群馬にも信越本線は存在する・・・。(長野県にも一部区間が存在するらしい・・・)


 だから、今回は信越本線で新潟へ・・・。まずは北高崎駅から横川行の電車に乗り込みます。実は始発がけっこう遅い。新潟方面(横川行)の始発が7時。これから長距離旅をするにはちょっと時間的にキツいような気もします。どのみち戻ってくるだけ・・・なのですが、やってきた始発列車も懐かしいモーター音を奏でてくれる。抵抗制御の音がまた良い。さすがは本線と名乗るだけあって、高速度で横川駅へ向かう。北高崎を出発してほどなく市街地を抜け、田園地帯に急勾配を登り始める。途中、安中駅の向かいにあった重工業の工場がとてもエモくて、写真映えするかもしれないと思いながら、列車は30分で横川へ着く。


 横川駅で信越本線が途切れる。この先に軽井沢、長野そして直江津、新潟へ続くのだが、北陸新幹線の開業で廃止された区間となる。日本の鉄道の歴史を語る上では重要で、普通の鉄道では上れない急勾配の区間を特殊な機関車で乗り越えていたのだから驚きである。できれば、美しい山々を見ながら廃止された区間も乗ってみたかったが昔の話。その事については、最寄の鉄道資料館で公開されているが、今回は時間的都合で見学していない。


 日本の鉄道史にとって歴史的な遺産である横川~軽井沢の信越線。そして、運命的な出会いだろうか、歴史的な快挙を果たした『鬼滅の刃無限列車編』とのコラボ企画が開催されていた。劇場版鬼滅の刃の快進撃はNHKでも報じられ、封切後3日間の興行収入は過去最高という。新型コロナの影響で映画業界が委縮する中でのビッグタイトルに日本中が熱狂に包まれている。そんな歴史的なヒット作と鉄道史に残る歴史的な遺構とのコラボレーションはすごかった。


 駅前のロータリー。新幹線開業前は比較的規模の大きい駅だったと聞いていたので、その割には小さな駅舎が特徴でした。歴史的な経緯からデザインもレトロな雰囲気に鉄分補給がはかどります。今回のコラボはSLぐんま号に関連するものだけあって、SL目当ての撮り鉄さんが多かった気もします。しかし、SLを良く取れるポイントは横川よりも手前にあった安中あたりらしい。


 そうそう・・・コレだよ・・・コレ。これぞロマン。どんなモーター音を鳴らしながら過酷な碓氷峠を乗り越えていったのか、想像するだけでも・・・(*´Д`)


 もちろん、SLの顔出しパネルも標準装備。コラボ期間中なので『無限』のプレートに変わっている。こちらの無限列車。製造は鉄道省「鷹取工場」(民営化後の名称はJR西日本鷹取工場らしい)。所属は高崎車両センター。保安装置はATS-PとATS-Psを装備・・・φ(..)メモメモ


 駅構内の廃止線側(軽井沢方面)には煉獄くんが・・・かっこいい・・・(*´Д`)ハァハァ


 善逸くんが名物「峠の釜めし」を販売しているの・・・(*´Д`)


 しかし現実は時間外のため販売しておらず。ここまでお読み頂いた方は大体目的が「鬼滅の刃のコラボ」が目的というのがわかっているだろうと思っているので、横川駅に滞在した時間は30分程度だったりします。始発列車だったので人通りも少なく、駅構内の見学も堪能できたので、十分鉄分も・・・そして煉獄くん成分も・・・キャラが・・・もう・・・たまんないです・・・(*´Д`)ハァハァ

 現在コラボしているSLの模様は地元の新聞社が報道していたので、こちらを見ればわかると思います。楽しそう・・・


 北高崎で下車し最寄りのコインパーキングで車に乗り換え。一路、新潟を目指します。関越道の最大の難所「関越トンネル」を初めて走行します。天候は良好。途中の赤城高原SAで案内板通りの山々を見つめ、新潟を目指します。このルートは鉄道的に上越線のルートですが、関越トンネルを出る新潟県の地域は中越。なぜ中越線と言わなかったのだろう。(注:上越線は上越市などの上越地域の都市は経由しない)


 関越トンネル手前のPAで水分補給。天然水がおいしかった。いよいよ関越トンネルへ。一度通ってみたかったトンネルだけあってドキドキ感が・・・。PAの合流部から本線へ入ればそこは入り口。長いトンネルをくぐると・・・


 上越国境を超える物語といえば雪国という小説がピーンと来るのですが、そんな感動もなく・・・トンネルを超えて新潟に入れば・・・雨じゃねぇぇぇぇか!!!!最近、新潟へ来るたびに良い天気に恵まれないという。10月25日はがたふぇすVol11当日。今年のがたふぇすは例のアレの影響で大幅縮小されてしまいました。その為、あまりがたふぇすという部分は感じないのですが、これまでのつながりを重視しながら、新しい道を見つけていきたいと思っています。

 今回は人生でも初めてな場所を多く経由したので、充実したドライヴになりました。特に太平洋と日本海の文化をつなげた2つの歴史を体感することもできたし、景色も良かったので楽しかったです。明日は明日でまた新しい出会いに恵まれ、来年のがたふぇすにつなげられるように良い交流活動をしていきたいと思っています。コロナ禍の晩秋に未来への活路を・・・